革素材と天然素材特性について
革素材
・ルガトショルダー
創業1873年の伝統を誇るベルギーMASURE(マシュア)社製の牛ヌメショルダー革です。
ヨーロッパ産の原皮をミモザ、栗からの植物タンニンで鞣す伝統的製法で作られ、ショルダー部位ならではのトラ目により濃淡のある透明感の高い染色が特徴です。
TECHIでは8種の染色をご用意しております
・サドルレザー
サドルレザーは、植物タンニンなめしのヌメ革に、表面に撥水性をもたせる仕上げをほどこした革です。
最初は、植物タンニン剤のうすいベージュ色ですが、経年変化で日に焼けたりすると味わい深い褐色へと変化していきます。
馬の鞍(saddle)に使われることから、サドルの名前で呼ばれるレザーです。
素材特性上のおことわり
・天然素材であること
目立つ部分は選別いたしますが、虫刺され跡が自然のものとして革に残る場合があります。
またトラと呼ばれる牛の首や肩などのショルダー部分に多く見られるシワが模様として残ったものがございます。シワと言っても実際に亀裂などが入っているわけでもないので、他の部位に比べて強度面で劣るようなことはありません。ショルダー部分は常に動いていた部位ですので、柔軟性と強度を兼ね備えていると言えます。
血スジは血管が通っていた跡が模様となって残ったもので、品質の優劣を決めるものではございません。染料仕上げの革には画像のように枝分かれしたような跡が含まれる場合があります。
全ては大地の下で育った本物の天然皮革の証としてご理解いただければと思います。
・色ムラについて
工程では、2つとして同じ染まり方の革を作り出すことはできません。革の品種、雌雄、厚み、部位、さまざまな革質の条件が異なるために、染まり方も全て異なってまいります。
画像のように色の濃い部分と薄い部分がある状態です。これらは実際に染色工程を通してみてはじめて出てくる革の表情であり、天然皮革の個性でもあります。